梅雨時に起こりやすい頭痛の症例

2013年06月15日院長日記

incho-diary

つかの間の雨、そのせいか、ジメジメした蒸し暑さがうっとおしく感じます。実は、このジメジメした気候が、病気の引き金になることもあります。

今日、紹介する症例もその中の一つに過ぎませんが、梅雨時に起こりやすい頭痛として特徴的なものでしたので紹介します。

主訴:頭痛/60代・女性

受診日、当日の朝から頭痛がし始める。部位はおでこからこめかみ、頭頂部にかけて。

来院前にエアコンの効いているショッピングモールに出かけた後、外のモワッとした空気に触れると、一瞬かーっと熱くなり、少しフラっとした。

東洋医学的所見と治療

まず、頭痛の起こっている部位に注目しますと、おでこ~こめかみ~頭頂部には、胃の経脈が流れているところになります。

足まで続く長い経脈なのですが、その下の方であるすねのツボを押さえると痛みを生じ、この経脈の頭痛であることは間違いないようです。

脈診をすると、湿気が身体に多くあって、気の流れが重い時に現れやすい緩脈が出ており、湿気の停滞による頭痛であることもわかりました。

ただ、右脈の頭を診る部位の脈はやや沈んでおり、停滞が少し深いことを示します。

背中を診ると、肩甲骨の間のやや上方、肺に関わるツボ一帯が弱っています。
肺は上方の気を発散させてくれますが、その働きが弱っていることがわかります。
これが、脈の沈んでいる理由です。

本来、湿気や風気などが身体の上部に停滞した場合、肺が気を発散させて、それらを除いてしまいます。
今回は、その作用の低下が、胃の経脈に停滞を起こしてしまったようです。
少しフラッとしたというのも、この発散力の低下が原因です。

施術は胃の経脈の治療はもちろん、背中の肺兪という肺のツボと、湿気を外へ出しやすいようにする処置を加えました。

施術後には、沈んだ脈も浮いてきたので、湿気がさばけたことを確認。
症状もかなり寛解しており、スッキリした面持ちでお帰りになられました!!!

今週の水曜くらいから一気に蒸し暑さが増しましたが、それに合わせて頭痛がしてきたり、肩が痛くなったりという事があれば、湿気によるものの可能性があります!!!

早めの対処で、カラッとした梅雨ライフを!!!

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。現在でも、鍼の力を借りながら、続けています。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。


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