無何有(むかゆう)の質問コーナー 第2弾!!!
ここでは、いただいた質問に対して、東洋医学の知識と臨床で得た生の経験を元にして回答していきます!!
第2弾の質問は
「最近、流行っている美容鍼ってどうなの?」
です。
これは女性陣から、かなり頻繁に寄せられる質問ですので、じっくり解説したいと思います!!!
鍼をする顔面部は、人間の身体の中でも、陽気が集まってくる部分です。
(陽気とは、身体を温めたり、血や水分を動かしたりする力の事)
その陽気をたくさん含んだ流れが、上図のように何本か走っており、その上にツボが並びます。
陽気がたくさん集まるので、寒くても服で顔を覆うことなく過ごすことができます。
では、顔面部のツボに鍼をすることで、どのようなことが起こるのか?
顔面部に多く集まる陽気には、血や水分を動かす力がありますので、鍼をすることで、それらが動きます。
例えば、余分な水分の停滞による顔のむくみやしわが治まる。
といったことが効果として挙げられます。
このように陽気がたくさんある部位ということと、その陽気が余分な水分などを流れるようにしてくれることが、美容鍼の効果を生みだす理由になります。
ポイントとして覚えてもらいたいのが、
顔面部のツボは、内臓を調えるということには不向きなツボであるという事。
つまり、むくみなどを引き起こしている身体内部の要因へのアプローチはできないということです。
ですので、大元を治すことはできないので、効果は一時的なものになります。
となれば、同時に内臓への施術も一緒にすればいいのでは?と思うかもしれませんが、顔面部という陽気がたくさん集まる部分へ鍼をすると、それだけ気の流れもよく動きます。
その上、内臓へのアプローチをすると、たいがい気の乱れが起こり、キレのいい鍼治療にはなりません!!
長くなるので、明日に回しますが、美容鍼には向かない場合もあります。
実際に美容鍼を受けた方の身体を診た上での経験則の話なので、参考にしてください!!
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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