道は開く

2013年05月15日院長日記

incho-diary

今となってはだいぶ昔の話ですが、とある鍼灸院で働いていたことがあります。

ある日、自分の至らぬ行為が発端となり、そこで働くことができなくなりました。

派遣切りどころではありません。あくる日から仕事が無くなったのです。
家族がある身としては、かなり大変な状態になってしまいました。

途方にくれている場合ではありません。
まだまだ駆け出しの頃でしたので、新たに仕事を探します。

3ヶ月ほど方々を訪ね、最終的に決まったところは、これまでより10万ほどもお給料が安いところでした。

他にもっと条件がいいところもありました。

では、なぜそのようなところにしたのかというと、そこでは自分の目指す鍼灸が追求できる職場だったからです。

師から教わった鍼灸・・。
その鍼灸は師のそのまた師の、そのまた先の師の鍼灸をも受け継ぐものだと考えています。
その伝承のために自分の術を磨きたいという一念があったのです。

生活には多少苦労しましたが、その時の勉学が今の私を作ったといっても過言ではないと思います。

あの時に自分の目指す鍼灸を目標として追求できたことが、道を開いたんだと考えています。

目標をしっかりともって、一時の苦労を乗り切れば、またその先に道は開いてくれると思います。
自然界においても冬の寒い凍える季節の後に必ず春がやってくるのですから。

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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