東洋医学の病症の一つに「四逆」というものがあります。
「四」とは手足のこと。
「逆」とは陽気の逆を指し、手足に陽気が廻らず冷えるという状態を言います。
この状態になるのに二つのパターンがあります。
一つは身体の陽気の不足が大きく、四肢末端にまで陽気がまわらない状態。
もう一つは、身体の内部において気の停滞が強く、そのために身体の表面にまで気がまわらない状態。
前者の場合は陽気の不足を補うために、大いに温める必要がありますが、後者の場合、気の停滞はあっても陽気の不足はないのですから、温めるという施術は間違っているのです。
「冷えている→温める」というのは誰しもが考えつくこと。
患者さんがそのように間違えてしまうのは仕方のないことですが、
施術者側(医師も含む)がこの区別をつけることができないのは問題であります。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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