情報の活用

2013年05月08日院長日記

incho-diary

最近はインターネットで東洋医学のいろんな情報を手にすることができます。

「○○の時は、このツボを刺激しましょう」
「こんな症状があるときは、漢方薬がおすすめです」

といった内容もあります。

指でツボを刺激するくらいなら、ちょっと方法が違っても大事にはなりませんが、漢方薬を飲むとなると話は別です。

漢方薬は一般の方でも専門家でも同じ効果がでるからです。

ある患者さん、この方は相当ネットサーフィンで情報を得たようで、東洋医学の専門的なことも良くご存知でした。

しかし、にもかかわらずその方は間違った漢方薬を飲んでいました。
ネットの情報を間違って解釈してしまったからです。

そして様々な漢方薬を試しては、「効かない」と思っていたということです。

東洋医学が効かない医学だからではありません。
間違った解釈により、効かない漢方薬を選んでしまったのです。

ネット上で判断できるのは、病症(身体に出ている症状)によるものだけです。
私たち専門家でも病症のみの判断は、100%とは言い切れないのです。

それに加えて、脈診、腹診などで身体の状態を多角的に診ることで、初めてしっかりした判断がつくのです。

それほど、身体に現れる様々な症状の分析は難しいものがあります。

ネット上に東洋医学の情報が多く出るのはいいことだけれども、最終判断は専門家におまかせいただいた方が無難です。

情報を得ることは簡単になりましたが、情報を活用するのは難しい時代になりました。

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。


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