無何有(むかゆう)の質問コーナー第9弾!!
少し間が空いてしまいましたが、さっそく行ってみましょう!!
今回の質問は、
「ツボの位置は変わったりするのですか?」
です。
この質問に答える前に、ツボについて少し触れておきます。
東洋医学、特に鍼灸医学において、ツボというのは、とても重要です!
ツボは、正式には「経穴(ケイケツ)」と言い、気血が流れている経脈の上に点在しています。
ツボは鍼や灸を施す治療点になりますが、同時に経脈の状態を伺う診断点にもなります。
このような表現の仕方をすると、ツボは点であるように捉えてしまいますが、
どうやら ツボは点ではなく面であるようなのです。
例えば、気血が停滞している経脈のツボは、固くなって盛り上がったりすることがあります。
その盛り上がりが、停滞している気血の量によって、大きくなったり、小さくなったりという変化を起こします。
これが、点ではなく面であると感じる理由なのです。
ツボに鍼をする時にも、本来のツボの位置ではなく、面の中において、少しズレたところに鍼をした方が、よく効くこともあるのです。
これらの事から、先ほどの質問に答えるとすれば、
「ツボの位置は変わらないけれども、その面の中で、治療すべきポイントは変わる。」
ということになります。
ツボと言うのは、診断点にもなると言いましたが、人間の生体反応を表わすものなので、ツボもまた生きているのです。
いかがでしたか?
無何有(むかゆう)で使っている日本の鍼は、とても細いので、そういったツボの細かい反応にも気を配って、治療点を決めています!!
※無何有(むかゆう)では、東洋医学のことや身体のことなどに関する質問をお待ちしています。
匿名でも可能ですので、shinkyumukayu@gmail.comまでどうぞ!
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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