たまには時事ネタを。ノーベル賞受賞の本庶さんの話から。
会見にて「研究者になるということにおいていちばん重要なのは、何か知りたいと思うこと、不思議だなと思う心を大切にすること」とおっしゃっております。
私はこの部分が印象に残ったのですが、というのもやはり普段の臨床において不思議だと思うことが日々起こっているというのがあるからです。
ステンレスや銀でできた細い鍼で身体が良くなる。
もちろん、その背景には東洋医学の理論があり、実際に身体を診た時の情報収集、分析の正確さがあってこそのものですが、事実それだけで身体が良くなる。
これって現象だけをみればやはり不思議なことだと思うのです。
患者さんも、鍼をした時の身体の変化に不思議だと思う方が少なくないです。
不思議と思うことが科学のスタートならば、私たちが臨床で感じているこの【不思議】も、そうではなくなる時が来るのでしょう。
それはそれで素晴らしくかけがいのないことです。
ただ一つ、それと同時に【人はなぜ病むのか?】という根幹の問いから離れてはいけないと思います。
病気はならないに越したことはないのですから。
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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