ストレスがかかっている時、精神疲労が重なっている時、何かに集中して作業している時。
このような時の人間の身体は、気が頭や肩の方にのぼり、知らず知らずの内に上半身に力が入ってしまっています。
このような時に、大事なのが息抜きです!!
ここで言うのは、休息をとったり、趣味に没頭したりする息抜きではなく、上半身にのぼった気を下へ下ろすために行う呼吸法の話です。
呼吸法と言えば、「おへその下にある丹田に気を集めるように深く吸いこむ」といった腹式呼吸法はよく見かけますが、息をはく方法についてはあまり見かけません。
呼吸というのは、呼がはくこと、吸がすうこと、を示す言葉で、文字の順番から言うと先に「はいてから吸う」のが正解です!!
しかし、ただはくだけでは息抜きにはなりません。
参考になるのが、悩み事やストレスがある時に、ふうーっと出てしまうため息。
実はこれ、無意識的に行われている息抜きなのです!!
普段だったら、例えば、私が見つけ出したのは、
家に帰った時にソファに沈み込みながらはく息。
露天風呂で、湯船に入ってつくひと息。
こんな時は、力が抜けてリラックスできます!!
それを取り入れた無何有-むかゆう-流呼吸法はこちら。
1、目をつむり、上記のようなイメージで、ふうーっと息をはく。同時に肩の力もぬいてだら~んとする。
2、その後、数回は、はく息6,7割、吸う息3,4割で力を抜ききる。
3、力が抜けたら、あとは自然にまかせて呼吸をする。
このようにすると、あとは自然に深い呼吸になり、新鮮な天の気がおへその下や、身体に行きわたるのが、感じられるのです!!
鍼灸治療も、細かい鍼の操作、ツボをさぐる集中力などが必要なので、気づいたら肩が上がっていることがあります。
そんな時、この呼吸法で息抜きをして、不要な力を抜くようにしています!!
単純ですが、けっこう気が落ち着きます!!
ストレスが溜まっている時や、緊張時は、身体にも気が溜まっているので、まずそれをはくことを意識してください。
覚えておいて損はありません!!
食べる前に・・・じゃなくて、吸う前にはく!!
この記事を書いている人
- ●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。
小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。
<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。
<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。
<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。
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