無何有ってなんて読む?

2013年07月02日院長日記

mukayu

時々、「なんで無何有って名前にしたんですか?」と聞かれることがあります。

無何有は、むかゆうと読みます。

この言葉は中国古代の荘子という人物の書物に出てきて、人間の作為のない、自然そのままという意味合いで、この言葉を用います。

人間の作為、それは自分の思考であったり、社会の常識であったりします。

そういうものをすべてとっぱらってしまうと、人間の作為というフィルターを通して見ていた世界を、今度は自然のあるがままのフィルターで見ることができるのです。

見ている世界は全く同じだけれども、全く見え方が違う世界。

無何有-むかゆう-とはそのような世界です。

当院では、人間を自然の一部として考える東洋医学に、この無何有-むかゆう-の観点が欠かせないと考えています。

病気の身体が訴えかけてくる一つ一つの声を読み取る際に、自分の思考や病名が邪魔になることがあります。

心をからっぽにして、病気の身体へ耳を傾けること。

とても難しいことですが、

自然そのままに身体の声を聞いて、病気のない自然そのままの身体の状態へ!!

これが無何有-むかゆう-の名にこめた当院の願いです!

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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