「代謝を良くするツボはあるの?」 – 無何有の質問コーナー –

2013年06月29日無何有(むかゆう)の質問コーナー

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お待たせしました!!無何有-むかゆう-の質問コーナー 第3弾!!

ここでは、みなさまからいただいた質問に対して、東洋医学の知識と臨床で得た生の経験を元にして回答していきます!!

第3弾の質問は、

「代謝を良くするツボはあるの?」

です。

実は、代謝というのは大きい枠組なので、その仕組みはかなり複雑です。
※化学に強い方、勇気のある方はWikiの代謝のページを見てみてください。

質問をいただいた方に聞くと、美容や健康の分野でいう「古いものを新しいものに入れ替えていく」という新陳代謝の観点での話でしたので、それでお答えすると、

「たくさんあります!ただ、誰でも同じツボを使うとは限りません!」

という答えになります。
古いものを新しいものに入れ替えるには、

1、飲食物を消化する。
2、消化物から、身体を構成するものを作り出す。(東洋医学では気・血・水を指します。)

という二つの段階があります。
1の飲食物を消化するところで、最も重要なのは胃を中心とする消化器です。

東洋医学的な消化を簡単に説明すると、胃は鍋のようなもので、そこに食べたものが入ってきてグツグツと煮込まれることで、消化が行われます。

鍋ですので、そこには熱エネルギーが必要になりますが、それは肝臓と腎臓によって一定の熱が保たれます。
2の消化物から、身体を構成するものを作り出すところでは、脾臓の働きが重要になります。

脾臓は、胃において消化された飲食物から、身体を構成するために必要なものを取り出し、気血水を生成する第一段階の重要な役割を持ちます。
その後、肺や心臓の働きを得て、全身へとそれらが供給される。

加えて、特に女性のみなさまが気になっている、お肌の新陳代謝には、肺も関わりがあります。
肺は皮膚との関連が深い臓器なのです!
これが新陳代謝の流れです。

ここで出てきた、胃、肝臓、腎臓、脾臓に関連のあるツボは、いずれも代謝を上げるための重要な治療ポイントになります!!

どこの臓腑が悪くなって代謝が落ちているかで、ツボは変わるので、ここさえ押さえれば代謝が上るというところはありません。

ですので、誰でも同じツボというわけにはいかないのです!!
いかがでしたか?

このように、代謝が落ちている状態一つとっても、これだけの臓腑が関わっていて、いろいろな原因が考えられるのです。

「○○をすれば代謝が上がる」というものが、効く人には効く、効かない人には効かないのは、原因の違いによるものと言えます。
また、代謝はエネルギー生産のために必要なサイクルでもあります。

そのため低体温や低血圧の代謝不足による疾患も、上記の臓腑に問題があることが多く、原因を見定めて治療していくことで、「身体がだるい」や「朝、起きれない」といった症状の改善も可能になります!!

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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