食材の気味 応用編!!

2013年06月25日東洋医学というもの

無門-むかゆうの門- 第12回第13回の「食材の気味」において

寒(涼)・熱(温)・平の食材の持つ気

酸・苦・甘・辛・鹹(塩)の五つの味

それぞれの作用について大まかな解説をさせてもらいました。

何度も繰り返しますが、人間は「食べる」ということをしなければ肉体を維持できません。

飲食物から常に肉体を作り続けているので、その肉体の質は食べるものによって左右されると言っても過言ではないのです!!!

ですので、食材の作用を知ることは、特に健康な生活をしていきたいと考えている方々にとっては、日々の食事を考える上で、必ず役立つものになります!!

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今日は応用編として、日本人の主食である米について、食材の気味から考察してみたいと思います!

古書には、

稲米・・・気は平 味は甘
胃気を養い、五蔵を和し、血脈を通じて、筋骨を壮んにし、肌肉を長ず。

とあります。

甘味は消化器系を裏で支える脾臓を補う味でした。
脾臓は飲食物から気血を生成するために欠かせない臓器です。
つまり、肉体を維持するためには脾臓ありきで成り立つことなのです。

それを補うわけですので、五蔵を調えて、血を巡らし、筋骨や肌などの肉体を成長させてくれるということなのです。

また、気は平なので、寒熱どちらにも傾くことはない。

というものですので、これを見れば、米は主食として適した食材であるということが、まあ、わかりきったことですが、わかるのです!!

ちなみにパンなどの原料になる小麦。味は甘味ですが、気が微寒となっています。
さらにパン生地などにした場合、塩も入りますので、やや偏った働きになってしまいます。

ただし、やや冷やす働きがあるという部分において、夏の暑い気候における麦飯や麦茶なんかは、理にかなったものであります。

いかがでしょうか?

このように気味を知ってみることで、普段何気なく食べているものにも、興味が湧いてきませんか?

すべての食材の気味を完ぺきに運用することは、よほどではないかぎりできませんし、する必要もないのですが、

ただ、一つだけ、覚えておいてもらいたいのが、

気味を知り、食材の作用を知る。

その食材の一つ一つが自身の身体へと変わっていっているという意識をもつ。

普段の食生活を見直す。

という流れを生んで欲しいという願いで、気味シリーズをやってます。

ですので、乱れ気味の食生活を送っている方々は、これを機に食生活の見直しを!!!

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

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