久しく服すべからず

2013年05月09日東洋医学というもの

oriental

漢方に使う生薬の効能を記した「神農本草経」という書物があり、その中には上薬、中薬、下薬という区別があります。

その下薬に分類されるものには、毒があるとされており、久しく服すべからず、つまり「長い期間飲むもんじゃないですよ」と書かれています。

毒があるのは、毒を以って毒を制す方法で、病を治すためには必要なものであります。

便秘に効く言われる漢方薬にたいがい含まれている大黄もその一つです。

確かに便は出ます。出ますけど、久しく服すべからずなのです。

生薬だから、お腹に優しいってことはないのです。
もちろん身体に合っていなければ優しいどころじゃないわけで。

たまに、いつも飲んでる漢方薬に、
「便秘があるから大黄を足してみました」
というような使い方を見かけますが、大黄=便秘というのはどうかと思うわけです。

便が出たはいいけど、それから下痢になったというのを見たことがあります。

この記事を書いている人

魚住 健鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう) 院長 / 鍼灸師
●兵庫県尼崎市生まれ、15歳で西宮市に引越す。
●兵庫県立西宮高等学校卒業
●関西大学社会学部在学中に森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科に入学し、ダブルで卒業。はり師・きゅう師の免許取得。

小学校4年の時に、バスケットを始め、そのせいかグングン身長が伸びる。開院当初は自分に治療をしつつプレーしてましたが、さすがにみる専門へ。

<学生時代>
●師匠となる石原先生の研究会で脈診を主体とする東洋医学・伝統鍼灸の素晴らしさに出会い、奈良・学園前の石原妙鍼堂にて研修を開始。

<免許取得後>
●千里中央・前田医院にて、西洋医学の学びを深めながら、鍼灸治療を担当。
●京都東山・HYATT REGENCY KYOTOの鍼灸師チームに加わり、海外の方や、伝統芸能に携わる方々の治療を行う。
●師匠の石原先生と共に、京都四条大宮・東洋医学の妙鍼堂にて鍼灸治療を担当。師匠の代診もおこない、がんや難病の方の施術も経験。

<開業>
●西宮市甲風園にて、鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)を開院。

Copyright(c) 2011-2022 西宮市の鍼灸院 - 鍼灸専門治療院 無何有(むかゆう)- All Rights Reserved.
〒662-0832 兵庫県 西宮市 甲風園1丁目1−5 法貴ビル 2F | TEL 0798-65-7566 | mail: shinkyumukayu@gmail.com